こんにちは。
フィリピン生活満喫中のカリパイです。
先日、フィリピンセブから日大アメフト部の元監督&コーチの記者会見をライブで見ました。
日本国内において、このニュースがどれほどの関心を集めているのかは分かりませんが、
ネットでみる限り、かなり注目されている問題だと感じています。
さて、元監督&コーチの会見の前日、当該選手の会見が開かれましたね。
弱冠二十歳の若者が会見を開いたことに多くの賛同の声が寄せられたかと思います。
ものすごい重圧のかかる会見の場で、言葉を選びながらも誠実に発言していた彼の姿を見て、「たいしたもんだ」と思いました。
その彼の発言と、元監督&コーチの発言が食い違っているため、
結局のところどちらが本当のことを言っているのか?
どちらかがウソをついているのか?
このような感想をもった人が多かったのではないでしょうか。
世間の論調は「指導者の2人が保身のためにウソをついている」というものでしょう。
この点に関しては、当事者しか分からないことなので、
第3者が「どちらがウソつきか」を決める必要はないかと思います。
今回のことで自分が一番残念に思ったこと。
それは、「どちらかがウソをついている」ということではなく、
「なぜ指導者は学生を守らないのか」という点です。
ここで仮に元監督&コーチが本当に「ケガをさせてこい」と発言していなかったとします。
そうなると当該学生が「ケガをさせてこいと言われました」というウソをついていることになりますよね。
では彼がそのようなウソをつく理由は何なんでしょうか。
自分は悪くないと主張したい?元監督&コーチを憎んでいて困らせようとしている?
彼が会見で語っていた話の内容からは、そのどちらも当てはまらないと感じました。
むしろ彼は元監督&コーチを少しかばっているようにも見えました。
2人があまりにも恐ろしい存在のため、萎縮し気をつかっていたかも知れませんが。
そして元監督&コーチ。「彼にはもう一度アメフトをやってほしい」と彼を応援する趣旨の発言をしています。
しかし、一方では「相手にケガをさせろとは言っていない」「学生が意味を取り違えた」と発言しました。
待ってください。
2人は本当に学生を助けたい、守りたいと思っているのでしょうか。
もう一度繰り返しますが、仮に元監督&コーチが本当に「ケガをさせてこい」と発言していなかったとします。
もし本当にそうなら彼らはあの会見でウソをつくべきでした。
(ケガをさせてこいとは発言していなかったが)
我々が彼に、相手選手にケガを負わせてこいと指示を出しました
彼はただ指示に従っただけです
悪いのは我々です
というウソをつくべきでした。
そしてこのようなウソをついてでも学生を守るべきでした。
ウソは何のために誰のためにつくものなんでしょうか。
大抵の場合、「対象となる者」を「守る」ためにつくはずです。
今回、元監督&コーチは、「学生」を「守る」ためにではなく、「自分たち」を守ることを選びました。
この点が、一番腹立たしいと感じた部分であり、
教育者として魅力のない大人だと感じました。
教師が学生を守らない場所を「学校」と呼んではいけません。
元監督&コーチが本当に「ケガをさせてこい」と言ったかどうかはどうでもいいです。
それが事実なのかそうでないのかは置いておいて、
本当に学生を大事に思っているのなら「そのように指示しました」と言って欲しかったです。
それが事実ではなくウソであってもです。
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