こんにちは。
フィリピン生活満喫中のカリパイです。
この季節「アドバンスメリークリスマース♫」と連日のように子ども達、そして若者達がやって来ては、うたを歌ったり楽器を演奏したりしています。
彼らの目的はズバリ「お金ちょうだい」「お菓子ちょうだい」です。
普段、事あるごとに「シャイだから」といっているフィリピン人も、子どもの頃は違ったのでしょうか。
彼らの積極性は本当にすごいですよ。
そう、まさに彼らは「物怖じしない凄腕営業戦士」なんです。
総員突撃せよ!飛び込み営業スタイル
土曜日の午後。
ふと窓から外を見ると、楽器を持った若者達の姿が。
向かった先は、誰かの家の玄関口です。
そして、そのまま大爆音量で演奏を開始。
曲目はクリスマスの曲です。
演奏が終わり、ほどなくして家の人が外へ出てきて、彼らにお金を渡していました。
受け取った彼らは、何も言わずに(聞き取れなかっただけかも)その場を後にしました。
そして、そのまますぐならびの家の前でも同じように突然演奏開始。
その家の人は、演奏後、なかなか外に出てきませんでした。
すると彼らは、「早くしてくれー」とあおるかのように楽器で音を出し始めました。
10分ほどやっていましたが、結局誰も家から出てこず、彼らも諦めて移動。
カリパイが思ったこと
これはこの国に昔から根付いている風習のようなもので、それ自体に何も不満もなければ否定する気もありません。
むしろ「あぁこの季節になったか」と、自分も楽しい気持ちになります。
一点だけ、どうしても「何で?」と思うことがあります。
それは、聞かされる側が望む望まないに関係なく演奏が始まる点です。
今日のことを例に話をすると、彼らは楽器を使って演奏していました。
しかも、めちゃくちゃ音がデカいんです。
もしもですよ。
その家の中に、ぐずりにぐずってようやく寝かしつけた赤ちゃんがいたら?
その家の中に、大きな音に敏感に反応して精神不安定になるひとがいたら?
その家の中に、電話やスカイプで大事な打ち合わせをしている人がいたら?
はい。当然ですが、大迷惑です。
なので、一言「今から演奏してもいいですか?」って何で聞けないんですかね?
そこには演奏する自分たちの都合だけで、聞く側の都合はどこへいってしまったの状態。
せっかく、クリスマスを祝うためにいいことしてるんだから、そういう配慮もできたらいいのになぁと思ってしまいました。
カリパイよ、お前は甘い!
ですが一方で、別の見方もできます。
- 相手がどう思おうが知ったこっちゃない
- どんな手を使っても「稼ぐ」
- 怖じ気づいている暇はない
- 数打ちゃ当たる
こんなことが当てはまりそうです。
そうです。
稼ぎたいんなら待っているだけではダメなんです!
相手にどう思われようが、飛び込んでいくしかないんですよ。
この営業力。タフさ。
おおいに見習うべきです。
この国の未来は彼らの肩にかかっている!
なので、彼らの営業力を更に高め、ゆくゆくはこの国にとって大事な戦力、人材の育成を考えるのであれば、
厳しい評価も必要だと考えます。
「あのぉ~これはただ単に、クリスマスの楽しみでやってるだけなんですけど・・・」
甘ーーーい!!
この取り組みは、立派な社会勉強の一環です。
演奏が下手なら、歌がマズければ、お金やお菓子を手にすることはできない!
やるならヘラヘラせずに命がけで真剣にやれ!
ベルトはいつでも用意している。かかってこいコノヤロー!!
1・2・3・ダーーー!!!
こういうエールを送る大人がいれば、この国の未来も安泰でしょう。
「カリパイ、お前が言ってやれよ!」
いやその前に、自分も下手くそなうたを歌ってお金を集めに行きたいっすよw
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